検証なので、Hyper-V上のVMにHyper-Vをインストールして検証する。
※手順はHyper-V上のVMでHyper-Vの役割を有効にするを参照
Hyper-V上のVMを2台作成する。
システムディスク以外のディスクを最低2つずつ追加する。
NICはクラスター同期用も含めて最低2個用意する。
Windows Server 2016 Datacenter Editionをインストール。
ドメインに参加する。
ファイアーウォールを無効化する。
Hyper-Vを有効化する。
フェールオーバークラスタリングをインストールする。
フェールオーバークラスターを作成する。
クォーラムディスクは共有ディスクではなく、クラウド監視を採用。
※手順はクォーラム監視の選択でクラウド監視を構成するを参照
Windows Updateを実施する。
※記憶域スペースダイレクトの修正もあるようなので、Windows Updateは適用すべき
ここからが本題。
まずは記憶域スペースダイレクトを有効にする。
Enable-ClusterStorageSpacesDirect
キャッシュに使用するディスクが見つからないという警告が出たが無視。
SSDを含んだ構成であれば、出ないのだろうか。
記憶域スペースダイレクトを有効にすると、ディスクの管理に表示されていたディスクは表示されなくなる
元々は未割当の領域が2つ表示されていたが、表示されなくなった。
フェールオーバークラスターマネージャーからも記憶域スペース直接(S2D):有効になっています。と表示されるようになった。
ディスクを作成する。
New-Volume -StoragePoolFriendlyName "S2D on nesthypervclus" -FriendlyName MyVolume -Size 10GB -FileSystem NTFS -ResiliencySettingName Mirror -PhysicalDiskRedundancy 1
StoragePoolFriendlyNameにはフェールオーバークラスターマネージャーの記憶域-プール-クラスター プール x-プール名を指定する
FriendlyName にMyVolumeを指定すると、フェールオーバークラスターマネージャー記憶域-ディスクにクラスター仮想ディスク (MyVolume)が作成される
ディスクをClusterSharedVolumeに追加する。
Add-ClusterSharedVolume "クラスター仮想ディスク (MyVolume)"
ここまで実行すれば、共有ディスクを用いて構成したHyper-Vクラスターと同じ。
C:\ClusterStorage\VolumeXが作成されているので、そこにVMを作成する。
試しにVMを作ってライブマイグレーションを実施してみたが、問題なく動いているようだった。
ただVMへのI/Oがクラスターの使用が許可されたセグメントを使って同期されるので、このセグメントの帯域の広さがVMのI/Oボトルネットになってしまうので、注意が必要。
クラスターのみとなっているネットワークが優先して使われる。